あたりが少し薄暗くなってきた3時すぎ。悪戦苦闘したかまくらも3時間をかけて、ついにできあがった!
「よし、これだけ暑くなったのだから、かき氷を食べてみましょう!」という杉崎さんの一声で、汗だくのみんながほんやら洞の内部へと集まった。
先ほどの杉崎さんのプレゼンが正しければ、汗をかくほど暑い今なら、たとえ真冬の屋外でも、かき氷は美味しく感じられるはずなのだ。
ほんやら洞にセットしたかき氷機で、杉崎さんが綺麗な氷を削ってくれる。この氷も新潟の美味しい水を使って作られている。その上に新潟産のイチゴで作られた果汁たっぷりの贅沢な手作りイチゴシロップと練乳をかけたものを食べてみる。
これはおいしい! 美味しい水といちごで作られたかき氷の味はもちろんだが、なんといっても汗をかくほど温まった体は、芯から冷たい水分を欲しているのだった。
大人も子供も喜んで何度もかき氷をお代わりして食べる。つまり杉崎さんの仮説は証明され、多田さんのイベントは大成功となったのであった。
しかも杉崎さんがブルーハワイなどの定番シロップから、玄人ごのみの黒蜜やきな粉やくるみなどのトッピングまで用意してくれたので、ほんやら洞のなかは、さながら「かき氷ビュッフェ」のような状態である。
しかし、これ以上食べると体が冷えてきますね。と多田さんの一声で、私たちはいったん分校の中へと移動した。ストーブを焚いて暖かくした部屋で食べるかき氷は、もちろん文句なしに美味しい! ここでもかき氷をたらふく食べる私たち。私もすでにここまでで4杯ほどのかき氷を平らげていた。
ひと段落したところで、私たちは車で山を降り、町のなかの温泉へと向かったのであった。体は程よく冷えているし、何より甘味をたっぷりとかけているので、血糖値も上がっていることだろう。温泉にどっぷり浸かるには、ベストの状態だ!