未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
132

新潟県十日町市池谷集落

中越地震をきっかけに村中が地域おこし活動に取り組んだ十日町市の池谷集落。やがて都会から若者が移り住み、限界集落から一転「奇跡の集落」と呼ばれ、全国に広く知られるようになった。そんな池谷集落は日本有数の豪雪地帯でもある。そしてなんと2019年の2月に日本初(かもしれない)、「かまくらでかき氷を食べる会」が行われるという。これは果たして、美味しいのか? 寒くはないのか? そして「奇跡の集落」と呼ばれるようになったその訳を確かめに、大雪の十日町へ向かった。

文= 松本美枝子
写真= 松本美枝子
未知の細道 No.132 |25 February 2019
  • 名人
  • 伝説
  • 挑戦者
  • 穴場
新潟県十日町市池谷集落

最寄りのICから【E17】関越自動車道「六日町IC」を下車

【E17】関越自動車道「六日町IC」までを検索

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#1真冬の豪雪地帯へ

 「初めてここへ来る人はこんな山道の先に本当に人が住む集落があるの? とびっくりするんですよ」
 そう言いながら福嶋美佳さんが運転する車で辿り着いたところは、これまで見た中で一番の雪景色だった。ここは日本有数の豪雪地帯、十日町市の市街地から車で30分ほど離れた山あいの集落、池谷集落。折しもこの日は2月半ば、日本で最も寒い時期である。
 この雪の中に埋もれるようにして、今回の旅の目的地「池谷分校 やまのまなびや」はあった。私はこれから、ここでこの集落の人たちと一緒に、かまくらを作り、そのなかでかき氷を食べる、というイベントに参加するのである。

未知の細道のに出かけよう!

こんな旅プランはいかが?

奇跡の集落「池谷集落」を巡る旅プラン

予算の目安15.000円〜

最寄りのICから【E17】関越自動車道「六日町IC」を下車
1日目
まずは「池谷集落」へ。
冬は日本有数の豪雪地帯の雪景色を楽しもう。
春から夏にかけては、美しい棚田の風景や、山菜採りなどを楽しめる。
またNPO法人地域おこしでは、年間を通じて田植えや稲刈り、マルシェなど、さまざまな交流イベントを行っている。サイトをチェックして、イベントに参加し、豊かな自然に触れ、集落の人たちと交流するのも楽しい体験になるだろう!

周辺の民宿のほか、NPO法人地域おこしの会員になれば 「池谷分校 やまのまなびや」に宿泊することもできる。詳細はNPO法人地域おこしへ。
2日目
引き続き池谷集落を巡る。池谷集落には、中越地震復興の地域おこしへの過程で作り上げた「池谷・入山“宝探し”マップ」がある。「池谷分校 やまのまなびや」でマップを入手し、池谷集落の宝を探して歩いてみよう。
午後は十日町の市街地を散策、市内の温泉もおすすめだ。

※本プランは当サイトが運営するプランではありません。実際のお出かけの際には各訪問先にお問い合わせの上お出かけください。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。