水がきれいな檜原村、豆腐が美味しく作れることは想像に難くない。目的の「ちとせ屋」は、“日本の滝百選”に選ばれている「払沢の滝」へと向かう入口にあり、いかにも美味しい水を使っていそうだった。滝が美しいことと水がおいしいことが合致しているとは限らないけれど、おからを豆乳で練ったというドーナツは揚げたてで、モチッとした独特の食感がなかなかの味わいだった。店員さんの気立てもよくて、お店の脇には好きなだけ自由に持ち帰りできるおからもある。元カフェオーナーのせいなのか食い意地張ってる智美ちゃん、グッジョブだ。
ドーナツでお腹を落ち着かせて、車窓の緑と点在する集落を眺めながらさらに20分ほど檜原街道をグングンと。小さな橋を渡り、さらに進んだ先で車は停まった。「フジの森」というロッジ、今回のベースとなる宿泊先だ。檜原村と来訪者が交流できる場所として建てられ、さまざまな自然探究的イベントが行われているという。檜原村の木材がふんだんに使われている母屋は最新設備こそないけれど、ドッシリゆったり。なかなか気持ちのいい建物だ。荷物を置いたら、いよいよきのこ狩りに出発である。