未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
186

『旅の思い出』編 海岸線を東から西へ 鳥取の写真集を作る旅

文= 松本美枝子
写真= 松本美枝子
未知の細道 No.186 |25 May 2021
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#7大山の人たち

美しい海もあるけれども、その南側には雪をかぶった大山がそびえ立つ大山町。ここでは、ゆきえさんというおねえさんが切り盛りしていたAIR「まぶや」に留まり、ゆきえさんや、この近くで牧場を経営している岡崎さんにお世話になった。

最近奥さんを亡くしたばかりだという岡崎さんは、ちょくちょく「まぶや」にやってきて、世間話をして帰っていくのだ。

牡蠣の素潜り漁師の漁師小屋が立ち並ぶ海辺を歩いていると、小さな鳥居やら、榊を活けて何かを祀っているような場所があった。「海辺にあるあれは、いったいなんなんですかね?」と岡崎さんに尋ねると、「なんだろうね、海の安全を祈願した神社や、海で亡くなった人を祀った場所なのかなあ」という。今でもはっきりは分からずじまいだ。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。