「今日、取材させていただく川内です」と受付にいた男性に声をかけた。
すると、そのメガネをかけた男性は「こんにちは。私が館長の岡部です」と答える。
えっ、館長自ら受付を!?
岡部兼芳さんはニコッとし、「こちらにどうぞ」とカフェに案内してくれた。あとから聞いたところによると、館長自らカフェのキッチンに立つこともあるそうだ。 うーん、すてきだ!
なかには蔵作りを生かした陰影が美しい空間が広がっていた。
ちょっと展示室のほうも
見ておこうと一歩を踏み出すと、「あ、そこで靴を脱いでください」と言われた。
えっ、裸足で鑑賞!?
床には無垢の木のブロックが敷き詰められ、足裏が気持ちよかった。
ナナはあっという間に靴をポンポンと脱ぎ捨てて、奥の展示室に向かう。
あ、ちょっと待って!
裸足はきっと人を自由にさせる力があるのだろう。