1時間ほどの座学を終えると、近くのリゾート施設「インランド・シー・フェスパ」へ。大浴場や露天風呂から、瀬戸内海を一望して、ゆったりくつろげ、お土産を買うこともできる。
帰ってくると夕ごはん。ここでは、古川さん、藤巻さんと宿泊者が一緒に夕食を食べる。それも、農家民宿の楽しみかもしれない。
食卓であるすべて自家製の野菜はまるふ農園で採れたものという。この日のメニューは、紅芯大根のカルパッチョ、イカと大根の煮物、豆腐のサラダ、コロッケ、それにカワハギの刺身だった。
どの野菜も皮やへたの際までなるべく無駄にせず使う料理は、パンチがあるという類ではなくて、滋味深く、優しさやていねいさを想起させる味。じわじわと味が染み込んだのであろう大根は、なんの奇のてらいもないのに、自分がつくるものとは歴然とした差があるような気がした。
「おいしい、おいしい」と言いながらたらふく食べたけれど、胃もたれなし。ぐっすり寝て、気持ち良く目覚めることができた。