蕎麦で回復した私は、改めて日差しの中を歩き出した。目指すは「わくわくランド」と呼ばれる公園だ。先にお伝えしておくと、天童駅からわくわくランドへは、車かバスで行かれることをオススメする。間違っても私のように、真夏日に徒歩で向かわないほうがいい。
ただ、わくわくランドの前の大通りは綺麗だ。教会の前を通り過ぎると、外国を散歩しているような気分になる。そしてだんだんと見えてくる大きな広場が、わくわくランドだ。
子どもたちの遊ぶ声がする。わくわくランドの中心には噴水があり、子どもたちは水浸しになりながら、夏を満喫していた。
私がこの公園に来た理由は、ここにも詰将棋の問題があると聞いたからだ。しかも有名なプロ棋士たちが考え、厳選された全15問である。初級、中級、上級があり、挑戦者を待っている。
その日はあまりの暑さに、さすがに詰将棋をしている人は見当たらなかった。問題が書いてある銀や白の台に、日差しが反射して眩しい。
涼しくなれば散歩をしながら、子どもと一緒に解いてみるのも楽しいかもしれない。ギャラリーや足湯など、他にも面白そうな施設があったが、待ち合わせの時間が迫っていたので急いで、わくわくランドを後にした。
ウィルソン麻菜