鬼平犯科帳と作者紹介
- 池波家との連携 -

鬼平江戸処では、人情の江戸を表現するにあたり、人情味あふれる人物の代表格、鬼平こと長谷川平蔵に着目いたしました。そこで、鬼平犯科帳の著者、池波正太郎氏の著作権を管理する株式会社オフィス池波と提携し、時代小説「鬼平犯科帳」とのコラボレーションを実現いたしました。2013年は故・池波正太郎生誕90周年にあたることから、当パーキングエリアは「鬼平江戸処」として、平成25年12月19日にリニューアルオープンすることといたしました。

ロゴが出来上がるまで

ロゴ「鬼平江戸処」は故・池波正太郎氏直筆の「鬼平犯科帳」の「鬼平」の筆跡に忠実に作成いたしました。長谷川平蔵の「左藤巴」をあしらったものもございます。

池波正太郎氏プロフィール

池波 正太郎(1923年1月25日 - 1990年5月3日)東京・浅草生まれ
戦後を代表する時代小説・歴史小説作家。1960年に直木賞、1977年に吉川英治文学賞を受賞。
『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』『真田太平記』など、戦国・江戸時代を舞台にした時代小説を次々に発表する傍ら、食通・映画評論家としても著名です。

鬼平犯科帳とは

江戸時代、重罪とされていた火付け(放火)、盗賊(押し込み強盗団)、賭博を取り締まる火付盗賊改方(ひつけどうぞくあらためかた)長官の長谷川平蔵(鬼の平蔵・鬼平)の活躍を描いた時代小説で、主人公の鬼平の人情の深さが溢れる心温まる作品です。テレビドラマ・映画・舞台・漫画化され、登場人物同士の信頼関係や鬼平の人情味、そして池波氏の奥深い人間観が共感を得て、現在でも幅広い世代にわたって根強い人気を誇っています。

鬼平とは

画・池波正太郎

火付盗賊改方・長谷川平蔵は延享2年(1745年)生まれの実在の人物です。この史実を元に、池波正太郎氏が創作した人物が「鬼平」です。
若い頃の鬼平は「本所の鐡(てつ)」と呼ばれ、無類の輩も首をすくめるほどの放蕩者でした。42歳で火付盗賊改方に任ぜられましたが、若いときのこれらの経験は、役目就任後の懐深い鬼平の魅力形成に大いに役立ったというシナリオになっています。
火付盗賊改方としての鬼平は、大江戸八百八町の治安を守る一方で、人々の暮らしを温かな目で見守り、粋な計らいで人々の感動を誘います。また、現在の犯罪者更生施設ともいうべき「人足寄場」を石川島に建設し、罪人に寄り添った施策を打ち出すなど、政策通でもありました。
酒を嗜み、旨いものには目がなく、料理についても熱く語り江戸の名物を食べ歩く平蔵はとても自在な人でありました。