山梨県勝沼町
ひとり旅もいいけど、誰かについていく旅もいい。“日本を巡りながら、これからの豊かな暮らしを探求する”Webマガジン「MeLike」のバンに乗せてもらって「これからの豊かな暮らし」のヒントを見つける旅に出た。
最寄りのICから中央自動車道「勝沼IC」を下車
最寄りのICから中央自動車道「勝沼IC」を下車
ひとり旅と、誰かと行く旅、どっちが好き?
僕はといえば、バックパックを背負ってユーラシア大陸を横断したり、バイクにテントを積んで日本を縦断したり、荷物も持たずに手ぶらでインドを巡ったり……。こんな旅、誰かが付き合ってくれるはずもなく、いつも、ひとり旅ばかり。
さみしい、と思う気持ちはあった。ペナン島のビーチで欧米人家族を横目にぼっち飯を食べていたとき、北海道の宗谷岬で何者にも描けない色彩の夕日に出くわしたとき、インドで睡眠薬を飲まされて見知らぬ天井で目覚めたとき。誰かと一緒なら、もっと感動を分かち合えるのに。もっと困難を笑い合えるのに。何よりもっと、自分ひとりでは思いもしない発見と出会えるはずなのに。そのとき、僕は思ったのだ。誰かについていく旅をしてみたいと。
注目の旅人がいる。「MeLike」というWebメディアを立ち上げ、ミニバンに乗って日本中を旅している「編集ひとりさん(以下:ひとりさん)」だ。都会から地方に移り住み、「これからの豊かな暮らし」を実践する人たちを取材してまわること約半年。現在も旅を続けているひとりさんに「僕もMeLikeのバンに乗せてもらえませんか?」とコンタクトをとってみる。すると「全く問題ナッシングです!」とのオープンマインドなお返事をいただけた。
「これからの豊かな暮らし」とは何なのか。僕だけでなく、多くの日本人に迷いが生じているテーマではないだろうか。衣食住が脅かされることもなくなり、不要な物にあふれた現在、時計も車も家も欲しいとは思えない。ローンを返済するために、サラリーマンとして会社に縛りつけられるのなんてまっぴらだ。と、ここまでは賛同する人も多いだろう。しかし、地方に移住して農業をはじめる勇気はない。ここだ、と思うのだ。移住した先の生き方の選択肢を増やすこと。MeLikeはまさにそれを発信しているメディア。ひとりさんについていく旅を通して「これからの豊かな暮らし」のヒントを僕も一緒に学んでみたいと思ったのだ。
ライター 志賀章人(しがあきひと)