北海道
絶景の宝庫として知られる北海道。
青い池、ファーム富田、雲海テラス……
景色としては素晴らしいのは行かずもがな。
まだ知られていない絶景はどこにあるのか。
そう、絶景は自分で見つけに行くものだ。
ドライブで「未知の絶景」を探す旅、後編!
本州から北海道へ車で行くにはカーフェリーを利用。レンタカーより割安で利用することができる。
未知の絶景。その裏テーマは、ドライブで行ける“道”の絶景。
まず注目したのは、一般道路とは違って高台を走ることも多い高速道路。
「本州に比べてコンクリートの“壁”が少ないので、遮るものが何もない道で大自然を堪能できますよ」関係者の方にお話を聞いてみると、こんな答えが返ってきた。「たとえば、道東道のトマムIC~十勝清水IC。トンネルを抜けた後の下り坂で北海道らしい牧場や畑が広がっていて絶景です。道央道の伊達IC~虻田洞爺湖ICもユニークで、長流川橋(おさるがわばし)という高架橋があるのですが、高速道路としては日本一長い1,770mの橋をドライブできます。夜景なら札樽道の手稲IC~札幌西ICですね。とくに小樽から札幌方面へ向かう時は市内を一望できます」
しかし、高速道路で一時停止するわけにもいかず、それらの絶景は自分の目に収めることしかできなかった。そこで今回は特別に許可を得て、道東道の由仁PAでドローン撮影部隊を結成。空から見る景色から“高速絶景”の一端を想像してほしい。
「パッチーワークのような畑では、トウモロコシ、ジャガイモ、ビート、メロンなど色々な農作物が作られています。道の先に見える丘陵地は日高山脈と夕張山地ですが、夕方になるとそこに落ちる夕日に向かってドライブできます」
話を聞くほど思うのだった。道路を作ることは、その道をこれから先何十年と走る人にとっての絶景を作ることなのかもしれないと。
----高速道路でしか見られない絶景がある。----
ライター 志賀章人(しがあきひと)